トライアスロンに出ることが目標

トライアスロンに出ることが目標

2015年の目標は、「トライアスロンに出ること」でした。
一昨年の王滝村のSDA(セルフディスカバリーアドベンチャー)で42kmのMTBレースに参加したときに、一緒にスタートした選手の方から

「オーストラリアのヌーサという街で、お祭りのようなトライアスロンがある。」と教えてもらい気になっていました。トライアスロンは、文字通りスイム、バイク、ランという3つの種目を通しで行うレースです。

オーストラリアのヌーサでのトライアスロン
東京マラソンが登場してからランニングブームに火がつき、そこから、飛び火するようにトレイルランニングやトライアスロンにチャレンジをする人が増え、いまや会社の経営者、起業家、実業家に人気のスポーツになっています。
週末の休みは寝るだけという人も少なくなり、ランニング、ウエイトトレーニング、ロードバイクは、文化として定着してきた感があります。この傾向は、じつは80年代頃アメリカのカルフォルニアにあった文化で、
身体を動かすことの大切さ、健康的な生活を送ることの素晴らしさがようやく日本にも認識されたことの現れでしょう。



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軽量で粘りがある、耐久性の高いTHOMPSON

THOMPSONに乗ってからトライアスロンに出たくなった

THOMPSONのFORCEというモデルは、フレームが軽量であること、非常に粘りがあること、長時間乗っていても疲れないこと、そしてなにより耐久性が高いこと。他のブランドも軽量化に関してはほとんど差がなく、横並び感があるのですが、「毎年買い換えるようなヤワなフレームではない」
というところが最大のウリだと思います。ロードのレースに出たり、街乗りで使ったり、ロングライドで出かけているうちに「このフレームで海外のトライアスロンに出たら面白いかもしれない。」そういった思いがふつふつと湧いたのです。
オリンピックディスタンスへのエントリー



昨年の11月にエントリーを決め、本国のサイトから予約しました。英語のサイトなので入念に読まないといけないところはありますが、クレジットカードで支払うところ以外はとくにお金のやりとりはないので、オリンピックディスタンスの男子オープンでクリックします。およそ290オーストラリアドル。(だいたい日本円で3万円くらいです)

このヌーサを最初のレースに選んだもう一つの理由は、海外の真っ青な海で泳ぎたかったから。僕は3種目のなかでもスイムがもっとも苦手だったので、美しくて、温かい気候の場所にトリップしたかったのです。




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ラン、バイク、スイムのトレーニング

トレーニングについて

 1年間かけてトレーニングをしました。ラン、バイク、スイム。平行して練習することができず、偏ってしまいました。得意なバイクは通勤、街乗り、休みの日は河川敷のサイクリングコースといった具合です。

ランは、いつでもできるので、朝の仕事前や仕事後のジムでトレッドミル。スイムだけは夏場、6,7,8,9月に集中的に泳ぎました。
実業家に人気の理由



トライアスロンというスポーツが実業家の方に人気の理由は、セルフマネジメントでやりくりしなくては完走できないところが、ビジネスと似ていると言われています。また、最初にお金がかかるからかもしれません。
僕はお金がないので、今回はいろいろなご協賛をいただいたため参戦できました。また、周りにもトライアスロンをやっている友人が多かったのでたくさんのアドバイスをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。




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オーストラリアへ出発

いよいよ出発


10月30日の夜に成田空港へ向かいました。オーストラリアのゴールドコーストまでJetstarという格安航空会社を利用しました。サービスを排除した分、値段が安いのですが、荷物制限があり、超えてしまうとチャージがかかるので、25kg以内に抑える工夫が必要になってきます。格安航空会社で補償がなくて心配しましたが、輪行箱のバイクサンドのおかげで自転車にはキズひとつなかったです。成田空港からおよそ8時間。価格は7万8千円くらいでした。

南半球は、春から夏になる気候。空港から出ると南国の空気に包まれました。25℃から30℃でTシャツでも過ごしやすくテンションが上がります。ゴールドコーストは思ったよりものどかで、熱海とか伊豆のような雰囲気。そこから車で3時間北上します。ウエットスーツ、ウエア、自転車用工具類などを入れたバッグと、バイクサンドに入れたTHOMPSONを積みました。

Noosa Triathlon Multi Sport Festival

『Noosa Triathlon Multi Sport Festival』がヌーサトライアスロンの正式名称です。お祭りと言われるだけに、ランとスイムだけのデュアスロン、バイクだけのクリテリウム、スイムだけのオーシャンスイム、キッズのみ、チーム戦などさまざまな競技種目があるのも魅力です。

僕はファイナルに行われるトライアスロンに参加だったので、前日の31日入り。会場で自転車を組み立て、エントリーをしました。名前とパスポートを提示。ゼッケンナンバーをもらい、自転車、ヘルメットに付けます。その後、自転車をトランジットに置き、コテージへ。
会場近辺のホテルが満室だったため、30分ほど離れたところを予約していました。前夜はさすがに緊張しましたが、オーストラリアのゆったりとした時間と素敵な部屋が幾分やわらげてくれました。



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トライアスロンのスタート方法

恥ずかしながらスタート方法分からず


当日は朝4時に起き、5時半には会場へ向かい、ところどころクローズしている道を避けに避けて、歩いていける距離にある駐車場までたどり着けました。会場へと向かう選手たちはみんな身体が大きくて、速そうに見え、どんどん心細くなっていく自分。

トライアスロンバイクが並ぶトランジット


トランジットには、4000台以上のトライアスロンバイクが圧巻でした。その中から、自分のバイクを探し、自転車用のMAVICのシューズ、KABUTOのヘルメット、タオル、補給食などを見よう見まねでキレイに並べます。年齢別で並べてあるので見失わないようにして。スタート地の砂浜までは裸足とウエットスーツで移動します。やがて人が大勢いるスタートゲートへ。

なにしろトライアスロン自体が本当に初めてだったので、一斉にスタートするものと思ってかまいえていたら、年齢別、名前別でスタート時間がズレていて、1時間以上待っていなくてはならないことを教えてもらいました。
よく見ると、帽子の色が白になっていて、それと同じ帽子の色を被っている人たちが同列スタートとなるようです。恥ずかしながら、そのようなことでさえ知らなかったのです。




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ヌーサの会場
トライアスロンがスタート

念願のトライアスロンがスタート

年齢別の名前順を待って、いよいよスイムがスタート。オリンピックディスタンスなので、1.5km。海の水がキレイなので、気持ちのいいスイムでした。
もちろん、最後は死に物狂いでクロールをしていましたが、それでも、来てよかったと思えるほど透き通っていました。
スイムが終わりトランジットへ移動



スイムが終わって陸に上がる時にはヘトヘトで、身体がまともに動かず。バイクのトランジットまで歩いていきました。また、勢いよく着替える予定が、ウエットスーツを脱いで、脚を拭いて、靴下を履いて、靴を履くまでに4分以上かかってしまいました。


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得意のバイクセクション



けれども、バイクは得意セクションだけに、乗り出してからはスピードに乗ります。THOMPSONのFORCEで数人抜かすことができ、左右の沿道に応援の人が多く居る会場付近からしばらく海沿いのフラットな道をいきました。応援の声が耳に届くと、ペダルを踏む力が沸いてきます。ところが、途中のSUBARUクライムというスポンサーのバナーが掲げてあるアーチを越えると、辛い登りが続き、息が上がります。

峠を越え足がパンパンに



峠を越えたころには、脚がパンパンになっていました。これが後に響きます。ハンドルのポジションを替えながら漕ぎ、TTハンドルの肘置きに腕を載せて漕ぐと、腰と脚がラクになりました。40km走って、賑やかな会場に入ると、再びトランジットでシューズを履き替えます。


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まさかのトラブルでリタイアか?!

まさかのトラブルでリタイアか?!

その後、ランのスタートをして3km地点くらいで、なんと両足が攣ってしまいました。思わず地面にうずくまると、観戦客が「大丈夫か?」と声をかけてくれます。「ありがとう。大丈夫」と言って、痛みが収まるまで待ち、再びスタートしました。痛みが出たら休み、治ったら進みを繰り返しながら。
給水所で水を脚にかけて冷やしたら、幾分よくなり、走り続けられるように。折り返し地点までまだか、まだかと脚を前に出し、ヘロヘロになりながら、折り返しを通り、給水所でENDURAというスポーツ飲料にチャレンジし、再び脚を冷やすために紙コップの水をもらって、固くこわばった大腿四頭筋にかけました。
もうすぐゴール



その後は行きに通らなかった住宅地を抜け、応援のために外に出てきた子供たちとハイタッチをしたり、ホースの水で道路に放水している人に水をかけてもらったり、「もうすぐゴールよ!」と声をかけてもらったり、ローカルたちから元気をもらいました。

いよいよ青いバナーが並ぶ会場に戻り、電光掲示板にタイムが見えました。その数字を見上げながらゴール。初めてのトライアスロン、なんとかフィニッシュ。
両足を攣った時は、リタイアかもしれないと思ったほどの痛みでしたが、目標達成することができました。

THOMPSONでトライアスロンに挑戦


初の海外レースで、英語の大会要項や、大会アナウンス、慣れない土地での慣れない食事という不安だらけでしたが、すべて自分でやらなくてはならないというプレッシャーの中で一つ一つ問題を解決して、レースに臨むことは、物凄くいい経験になりましたし、その後、ゴールドコーストの旅を楽しむことができましたし、「トライアスロン×旅」の面白さを体験できた5泊6日でした。
今後も、多くの日本人に、THOMPSONを連れて海外の自転車レース、イベント、トライアスロンへ参加してほしいと願っています。


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ナビゲーター 山下晃和

ナビゲーター

山下晃和(やましたあきかず)
1980年5月21日生まれ
モデル、トラベルライターとして活躍中。アウトドア、フィットネス、バイク、自転車雑誌など幅広いジャンルに登場・寄稿している。著書「自転車ロングツーリング入門」(実業之日本社)も発売中。

公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/akikazoo/



協賛メーカー
BIKE-SAND / SUUNTO / MAVIC / KABUTO / Altra / DRYMAX




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