THOMPSON MAGAZINE

ベルギー通信

ベルギーの不思議発見-日本風五重塔-

 

中世のベルギーはヨーロッパ交易の中継地として栄え、絶えず異なる文化との触れ合いによって豊かになっていったことを背景に15世紀以降、国際的重要性を持った芸術の中心点にもなっていきました。

ラテンとゲルマン文化が交わるベルギーは多文化共生がもたらすエネルギーの証であり、また5世紀にわたってグローバル化を日常のものとしてきました。そのため他者を発見し、それを混ぜ合わせることはベルギーの文化の特質となっているようです。

ベルギーの不思議発見~日本風五重塔~1

ベルギーのブリュッセルで2年に1度開催されるフラワーカーペット

 

写真に見られる、小さな日本庭園に囲まれた日本風五重塔は、1900年にパリ万博で日本政府が建設した法隆寺金堂風の日本館をベルギー国王が購入し、その一部をブリュッセルに移築したものです。ヨーロッパ各地で日本庭園が取り入れられてはいるものの、建築物を保有しているのは唯一ベルギーだけで、当時アジアに対する関心の強さを伺わせます。

現在、五重塔は日本博物館として日本美術品を展示しており、その中でも芸術家やコレクターに衝撃を与えた浮世絵は1889年と1905年にベルギー政府が大量に購入していたため、7500点ものコレクションがここに保管されています。桜が開花を迎える4月末になると、江戸時代の日本で活躍した浮世絵師、喜多川歌麿(きたがわうたまろの作品などが一挙に一般公開されています。

ベルギーの不思議発見~日本風五重塔~2

ブリュッセルに建てられた日本庭園と五重塔

 

Comment

  1. yoshi terao より:

    最近、色の塗り替えをしたのか、派手な朱色になって、夜になると、平面的、且つ強い照明が当てられ、安っぽい中華料理店の様相。日本の寺院建築の美しさが台無し。あれだけの金をかけて買い取ったのだから、日本の専門家の意見を聞いて色を決めるべきでしたが…。

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