ベルギーの自転車人:(2)「Soup-Me」Miekeさんの場合
注文は午前中に取り、午後は自転車でスープの配達に出る。
お客は元会社の同僚や多くのファッション会社、アントワープ港で働く人たちだ。スープを届ける時間帯には、スープ皿を手に持ったお客さんたちが彼女を心待ちにしている。一見ホームレスが待っているかのように聞こえるが、実は再利用可能な容器を使うというエコ活動の一環としてお客にも理解してもらっているのだ。
同僚と共有している鍋を持ってくる人もいれば、自分の名前入りのスープ皿を持ってくる人もいる。週2回、社員全員分のスープを届けるといった大口注文に対しては大型容器に入れたまま渡している。
1件の配達時間は最低でも9分と決めている。お客さんとの時間を大切にすることがスープミーの理念でもある。
屈託のない性格のMiekeさんにとってお客さんとの再会は、「ちょっと旅行に行ってきた後に、仲良しの友達と再会したような楽しい気分になる」という。
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