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ロードバイク

シマノのグラベルコンポ「GRX」をR9300 GRAVELに組んでみた!

2019年5月、シマノから発表されたグラベルバイク向けコンポーネント「GRX」を、トンプソンのグラベルバイク「R9300 GRAVEL」に、組んでみました!

GRXサムネイル2

 

GRXの特徴は、まずなんといっても「グラベル向けのコンポーネント」という事。グラベル向けって具体的にどういう事なんでしょう?パっと見た感じだとロード用コンポーネントとあまり変わらないように見えますが、レバー形状、ギア比構成、ディレイラーのキャパシティなどが異なり、よりグラベルバイクのアッセンブルに適したコンポーネントにアップデートされているようです。

あいにく私はGRXを組むようなバイクを持っていませんが、自転車業界に身を置く立場としてはやはり一度は触れておきたいもの。というわけで、

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ファッションモデルでトラベルライターでお馴染みの、山下晃和さんのバイクを、GRXで組みなおすことにしました!

 

山下さんは、R9300 GRAVELをキャンプツーリングバイクとして本格的に使用しています。現在はR7000系の105をアッセンブルしていますが、「山岳を含むキャンプツーリングだと、ギア比が重くてちょっとしんどい時がある」との事。

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Photo:Akikazu Yamashita

現在の構成は、インナーは34T、リアのローギアは30Tという、ロードのコンパクトドライブとしてはオーソドックスな組み合わせ。ロードバイクとしては問題ない構成ですが、ツーリングには少し重い様です。これ以上ギア比を軽くしようとすると、シクロクロスやMTB用のドライブトレインを流用するなど、ちょっと工夫が必要でした。

しかし!今回ついにグラベルコンポのGRXが登場したではありませんか~!これは組んでみるしかない。山下さん、バイクお預かりしまっす!!

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■ギア比構成を考える。フロントはシングルか?ダブルか?

というわけで。発売されたばかりのGRXを早速組んでみました。今回行う作業は、R7000系105から、GRXへの載せ替え。

今回の載せ替え作業の一番の目的は、ギア比の最適化。GRXはロード用コンポーネントとの互換性があるので、フルセットではなくドライブトレインだけ載せ替えを行いました。

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▲左上がクランク、右上がスプロケット、下段がリアディレイラー

今回組む構成は、フロントが40Tのシングル、リアが11-40Tという、1×11スピード

クランクに関しては48T-31Tのダブル仕様と迷いましたが、

●スピードよりも、今より軽いギアが欲しい
●キャンプ道具を積載すると車重が重くなるので、省けるパーツがあるなら気休めでも減らしたい
●トラブルのリスクを減らしたい

という事で、フロントシングルで組むことにしました。 今回チョイスしたクランクセット”FC-RX810-1″は、40Tと42Tの2種類から選べますが、「ギアは重いよりは軽い方」という事で40Tをチョイス。

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(写真の時系列が違いますが気にしないでください)

おぉ!フロントまわりがスッキリ!ひとつ問題があるとすれば、今回STIレバーの交換は行わず105のフロントダブル用STIレバーはそのまま使うので、左側の変速レバーが飾りなってしまう事。GRXのレバーであれば変速レバーを省いたフロントシングル用の設定があるのですが、今回は取り急ぎドライブトレインのみ換装をします。

 

■フロントの歯数次第でリアの歯数構成も変わる。シーンにあわせて要検討するべし

今度はリア。リアのドライブトレインに関しては、ローギアが拡大されるのでスプロケットとリアディレイラーの交換はマストになります。また、フロントシングルの場合とダブルの場合で、リアで使用できるスプロケット構成やリアディレイラーの種類も異なります。このあたりは難しいというか、ややこしいお話になるのでご興味のある方はシマノのマニュアルをご覧ください。

今回はフロントシングルなので、リアスプロケットの選択肢は11-40T、または11-42Tのどちらか。少しでも軽いローギアを求めるか?歯数差が少なく回しやすいフラットな構成を求めるか?といったところですが、相談の上CS-M8000の11-40Tをチョイス。

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うぉぉぉーー、スプロケットでっかい!!そりゃそうですよね、フロントチェーンリングと同じサイズですもん(笑)

そして、最後はリアディレイラー。11速のメカニカル仕様には「RD-RX812」「RD-RX810」の2種類があり、こちらも歯数構成により正しい方を選択しなければなりません。今回の場合はフロントシングルなのでRD-RX812を使う事になります。この辺も難しいお話なので、ご興味のある方は(以下略

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GRXのリアディレイラーには、チェーンテンションを調整する「チェーンスタビライザー」という機能が装備されています。悪路やバンピーな路面でバイクがハネて、チェーンが脱落しないように張力をかける機能です。写真のレバーでスタビライザー機能のオンオフが切り替えられます。また内部のクラッチを調整する事で、スタビライザーのテンションを調節する事も可能。

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▲レバーひとつでスタビライザーのオンオフが可能。SHIMANOと書いてあるボックスをあけると、チェーン張力を調整するクラッチにアクセスできます。今回は中間的な設定にしましたが、シクロクロスなどで使う場合はテンションバチバチにしておくと良いのでしょうか?今後使い込んで観察してみたいと思います。

今回用意したパーツはこれで以上!意外と少ないですよね。ブレーキまわりは変更をしない事と、フロントがシングルギアなので作業や部品点数はあっさりしています。あとはリアのシフトケーブルを張って、チェーンの長さを再設定して、変速調整をキメて完成!!!

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イイネ!!見た目がスマートになりました。リアのでっかいスプロケットも、グラベルバイクに良く似合っています。

 

さっそく試乗をしてみましたが、フロント変速がないというのは思ったよりもストレスフリーで好印象です。ローギアに入れるとインナーに入れたかと思うほどの軽さで、トップギアに入れるとアウターで走っているかのような感覚がリア変速だけで実現できているので、なんだか不思議な感覚です(笑)

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トップスピードが犠牲になってしまう事を少し懸念していましたが、その不便さは感じませんでした。

トップのギア比を計算してみたところ、ギア比は40T÷11Tで3.64。これがどれくらいの重さかというと、50T÷14T=3.57の組み合わせよりちょっと重いくらいのギア比。ジュニアギアのトップくらいの重さでしょうか?ツーリングバイクならば、申し分ない重さかと思います。

ローギアのギア比は、40T÷40T=1。従来の34T÷30T=1.13と比較すると、ギア1枚分ほど軽くなりました。これは大きな武器になると思います。トップスピードを求めないのであれば、フロントシングルは大いにアリアリな選択肢でしょう!!今回のようなツーリング仕様のバイクなら、メリットの方が多くてなおさらgoodです。

 

おまけ

■ハンドルをグラベル用に換装!よりツーリングに適したポジションに

コンポの組換えついでに、ハンドルもグラベル用に換装することにしました。日東(NITTO)から最近発売された、M137AA-SSBというグラベル向けハンドルです。

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肩が八の字に広がっているハンドルで、取り付けるとこんな見た目になります。

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形もそうですが、何より驚きなのはハンドル幅。なんと540mmもあります。(ブレーキホース、シフトケーブルは長さが足りなくなってしまったのでこの後組み直しました)

これによりゆったりとしたポジションをとる事が可能になっただけでなく、ハンドル幅が広がった事でフロントバッグが装着しやすくなるとの事。小さめのものであればロード用の440mm、460mmでもパッキングできますが、540mmもあればだいたいのフロントバッグが装着できるとの事。なるほど…実践で使用してみないと分からないことは、まだまだ多そうです。

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そんなこんなで、今回はコンポの載せ替えというよりグラベルカスタム編といった内容でした。グラベルバイクの組立を検討している方は、是非参考にしてみてください!(^_^)

 

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